ニューヨークのレストランでの気づき

ずいぶん前、ニューヨークの混んでいるレストランでの出来事です。私のテーブルから少し離れたところに、若い日本人のカップルがピザを食べていました。

お皿の上に最後の1切れのピザが残っていて、これって日本人あるあるだと思うんですが、なぜか最後の1切れって手を出しづらくなりますよね。私も同じ、なんとなく遠慮しちゃう。

そのとき、店員さんがやってきて、ものすごく早い英語で「Are you done?」と尋ねました。すると、その若い日本人2人はキョトンとした顔をして、何も答えません。店員さんは、すぐにお皿をさげていきました。

その2人は、まだ何が起こったのか全く分からないという感じで、ポカンとしたまま。私もその様子を見て、「ああ、分かる!」と思ってしまいました。

「Are you done?」というフレーズ、難しい単語は一切使われていないんです。でも、もし「アーユーダン?」と頭の中でそのまま考えてしまうと、どうしても聞き取れません。英語の音やリズムを理解することが、リスニング力を向上させる鍵だと実感しました。

英語を自然に聞き取るには、音に慣れ親しむことが大切です。言葉をただ覚えるのではなく、実際に使われる音やリズムを身につけていくことが、聞き取りの力をつける一番の近道だと感じました。

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