英語を話す時の口元と日本語を話す時の口元の違い

アメリカ人や帰国子女の口元を見ていると、上の歯が見え、口角が高い位置にあることに気づきませんか?また、上唇の筋肉(いわゆる“ちょび髭エリア”)や鼻の横の筋肉がとても緩い印象を受けます。

一方で、日本語を第一言語として日本で育った私たちの口元はどうでしょうか。日本語を話す際、口周りの筋肉や舌が固まり、顎も大きく動かして話す傾向があります。

この「日本語の口元」で無理に英語を真似しようとしても、どうしてもカタカナ英語になってしまうんです。それだけでなく、顎関節症を引き起こす原因にもなりかねません。私たち日本人の真面目で勤勉な性格が影響して、一生懸命に顎を動かして英語を練習してしまいます。

ネイティブスピーカーは私たちの口の周り表情筋がおのおの作用し話していることを知らないため、「もっと口を開けて」と言って英語音を教えようとします。でも、口を開ければ開けるほど顎は動き、舌は固まってしまうのです。

英語発音を楽にするための【スライドメソッド】

では、どのようにして日本語の口から英語の口元にギアチェンジするのでしょうか?それが【スライドメソッドの基本位置】です。この方法では、日本語の口から英語の口へのギアチェンジを、非常に厳密に練習します。

基本位置が安定すると、舌がリラックスし、しなやかで横幅が広くなります。これが、英語の発音を楽にするために必要な第一歩です。英語発音は、舌を曲芸のように使うわけではなく、むしろ「緩くしなやかな舌」によって成り立っているのです。

基本位置を作るための5つのポイント

スライドメソッドで重要なのは、基本位置を安定させることです。以下の5つのポイントを実践してみましょう。

  1. 顎ゆる
    顎は斜め後ろに休めます。普段寝ているときも、顎は斜め後ろに休んでいることに気づくはずです。
  2. 頬上げ
    口角から1cm外側を指で軽く引っ張ります。このとき、筋肉ではなく皮膚だけを引っ張ることが大切です。
  3. 妖怪ほぐし
    上唇の犬歯のあたりを指でめくり、緩い上唇にします。
  4. 梅ほぐし
    顎のおとがい筋を指で軽くマッサージして、骨に張り付いた筋膜をほぐします。
  5. スライド
    下唇を上の歯と1mmの距離になるまで近づけます。最初は指を使って行ってください。

これらの手順を通して、初めて英語の緩くしなやかな舌を作ることができます。

最初は指を使って英語の口を整え、舌を教育

文面で見ると少し難しく感じるかもしれませんが、実際には最初は指を使いながら練習を行います。舌を教育する感覚で、**「緩くていいんだよ」**と意識して、顎を無理に動かさなくても良いということを覚えていきます。

百聞は一見に如かず、ぜひ無料体験レッスンを受けて、実際にその効果を感じてみてください。日本語の口元がこんなにも固くて細いことを改めて実感できるはずです!


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